第2回 富士フイルム PREMIUM PRINTをネットで注文する! by いのうえ のぞみ

初めてでも大丈夫!
富士フイルム PREMIUM PRINTで
楽々高品質プリント

第2回 富士フイルム PREMIUM PRINTをネットで注文する! by いのうえ のぞみ

 高品質なプリントが手軽に得られるPREMIUM PRINTは、幅広いサイズと多彩な面種、さらに必要ならパネルなどの後加工も行ってくれる便利なサービス。そのPREMIUM PRINTを世界一周を目指すモデルでフォトライターのいのうえ のぞみさんに体験してもらいました。コンテスト応募や展示での作品づくりではプロラボに依頼するそうですが、普段は写真店にあるセルフプリントやネットプリントもよく使うとか。PREMIUM PRINTでの注文は初めてとのことでしたが、スムーズに操作して注文を終えることができました。
 なお、PREMIUM PRINTの注文方法は、ネット注文と提携する写真専門店での注文の2通りがありますが、今回はネットでの注文です。

こんなに素敵な作品がPREMIUM PRINTなら簡単に作れます!

  • 「今回はお試しでしたが、これから自分でも積極的に利用しようと思います」
    今回注文したバラエティ豊かなプリントを前に。
    「今回はお試しでしたが、これから自分でも積極的に利用しようと思います」

STEP 01
プリントしたい写真を選ぶ

 抜けるような青空が広がった取材当日。春らしい軽やかなワンピース姿で現れたいのうえさん。晴れの日なのに屋内での仕事…。青空がもったいないような一日ですが、よろしくお願いします。
 PREMIUM PRINTの概要を説明し、まずはプリントしたい写真を選んでもらいます。候補写真を50枚ほど持ってきてもらいましたが、さすが世界一周を目指しているいのうえさんの写真は人物あり、動物あり、風景ありセルフポートレートありのバラエティー豊かな写真ばかり。
 パソコンのモニターで写真を選ぶのもいいですが、L判や2L判などにプリントしておくと最終的なプリントのイメージを掴みやすくなります。自宅にプリンターがなければ、それこそPREMIUM PRINTを使ってみるのもいいでしょう。

  • 2L判のプリントも見ながら写真を選ぶ
    パソコンのモニターだけでなく2L判のプリントも見ながら写真を選ぶ
  • 写真選び、終わりましたよ!
    「写真選び、終わりましたよ!」

STEP 02
PREMIUM PRINTのサイトを開く

 写真選びが済んだら、PREMIUM PRINTのサイトにアクセスします。実際に注文する前に、「特徴」や「トピックス」「注文方法」「仕様」「価格」などにひと通り目を通しておきましょう。
 プリントを注文するには、右上の[注文する]ボタンをクリックし、次に現れる画面でも[注文する]をクリックします。
PREMIUM PRINT

  • 右上の[注文する]で注文作業をスタートする
    PREMIUM PRINTのホームページ。右上の[注文する]で注文作業をスタートする
  • [注文する]をクリック
    さらに[プレミアムプリント]の[注文する]をクリック

STEP 03
サイズを選ぶ

 最初にサイズを選ぶ画面になります。一番小さな89SQ(89mm×89mm)から一番大きなB0(1030×1456mm)まで30種類のサイズが用意されています。画面左でサイズを選ぶと、そのサイズがどれくらいの大きさで飾られるかをシミュレーションしてくれます。「これはサイズをイメージしやすいですね」といのうえさん。今回は[四切ワイド]や[A3]でプリントします。サイズを選んだら右下の[次へ]をクリックします。

  • [四切ワイド]を選んで部屋のシミュレーションは[ダイニング]を選択
    [四切ワイド]を選んで部屋のシミュレーションは[ダイニング]を選択したところ
    [A3]を選んで[リビング]を選択
    こちらは[A3]を選んで[リビング]を選択。イメージが出るので、実際のサイズ感がよく分かる。
    サイズ選びは慎重に
    「四切ワイドってどれくらいの大きさだろう?」リビングなどの広い部屋に飾ると思ったよりも小さく感じることが多いので、サイズ選びは慎重に

STEP 04
面種(ペーパーの種類)を選ぶ

 PREMIUM PRINTでは、光沢やグロッシーなどの用紙は「面種」と呼んでいます。PREMIUM PRINTで利用できる面種は10種類。光沢感のある「グロッシー」やクリアな仕上がりの「クリスタル」また、色鮮やかで黒の階調表現が得意なプロフェッショナルペーパーの「MAXIMAグロッシー」や「MAXIMAマット」が人気です。写真を引き立てる面種が好まれるようです。他にも半光沢の「ラスター」、無光沢の「ディープマット」、小さな凸凹のあるテクスチャータイプの面種も用意されています。ここでいのうえさんが選んだのは、このプリントする写真との相性も考えて黒の表現に定評のある「MAXIMAグロッシー」でした。面種を選んだら右下の[次へ]をクリックします。

  • 面種選択の画面
    面種選択の画面。画面左側で面種を選ぶと、その面種を写した画像(流氷の写真)が右に表示され光沢感やテクスチャーを確認できる
    いのうえさんが違いを見比べているのは「MAXIMAグロッシー」と「グロッシー」
    いのうえさんが違いを見比べているのは「MAXIMAグロッシー」と「グロッシー」。「MAXIMAグロッシーのほうが黒が深い上に階調が出ていますよね。この面種にプリントしたらどんなふうに仕上がるんだろう?」と興味津々

手元に置いておきたい「面種見本帳」

 ネット注文で悩むのがこの面種選びでしょう。実物を見ないとわかりにくいと思います。実際の面種はPREMIUM PRINTの注文を受け付けている写真専門店に置いてある「面種見本帳」で確認することができます。写真専門店が近くにないとか、いつでも確認したいというのであれば、富士フイルムのECサイトから440円(税込・送料別)で「面種見本帳」購入することもできます。

STEP 05
画像のアップロード

 次は画像のアップロードです。[画像を選択]を押して画像ファイルを選んでもいいですし、図のように画像のアイコンをドラッグ&ドロップしてもOKです。すると確認画面が表示され[アップロード]をクリックすると画像のアップロードが始まります。アップロードが終わると、画面左側に画像のサムネイルが表示されます。

複数画像をアップロードすることもできますが、一連の作業でカートに入れられるのは1枚だけです。複数の画像を注文したい場合は、1枚目の画像をカートに入れた後、カート画面にある「買い物をつづける」ボタンを押してTOP画面に戻り、そこからPREMIUM PRINTのサイトにアクセスして同じ作業を繰り返します。

  • プリントしたい画像をアップロード画面にドラッグ&ドロップする
    プリントしたい画像をアップロード画面にドラッグ&ドロップする
    アップロードの確認画面が表示されるので、[アップロード]をクリックする
    アップロードの確認画面が表示されるので、[アップロード]をクリックする
    アップロードが終わると、左側にサムネール、右側に画像が表示される
    アップロードが終わると、左側にサムネイル、右側に画像が表示される

ファイル形式はJPEG、色空間はsRGB

アップロードできる画像のファイル形式はJPEGです。また、画像処理やプリントの色空間はsRGBとなっています。AdobeRGBの画像をアップロードした場合、sRGBに変換されて画像処理やプリントが行われます。

STEP 06
外接か内接かを選ぶ

 ここから編集作業になります。まずは「内接」か「外接」かを選びます。
 余白が出ても画像全体をプリントするのが「内接」。ただ「内接」を選んでも周囲が数ミリほど欠けます(画像のプレビュー表示で黄色で示される部分)。欠けることなく画像全体をプリントするには、さらにトリミングで画像を縮小することで対応できます。「内接」は余白が出るので、自分で額装するような場合はこちらを選ぶと良いでしょう。
 一方、画像の周囲が多少カットされても用紙一杯にプリントするのが「外接」です。パネル加工までしてもらう場合などに向いています。ただ、加工する分さらに周囲が欠ける(画像プレビューの白線が目安)のでその点には留意しましょう。
 「内接」と「外接」は[内接モードON(またはOFF)]のボタンを押す度に切り替わります。
 「内接」か「外接」かを選んだら[編集]をクリックします。

  • 「内接(内接モードON)」では、用紙と画像の縦横比の違いによって、天地方向か左右方向に余白が出ることがある
    「内接(内接モードON)」では、用紙と画像の縦横比の違いによって、天地方向か左右方向に余白が出ることがある
    「外接(内接モードOFF)」を選ぶと、用紙に余白がでないように画像が拡大される
    「外接(内接モードOFF)」を選ぶと、用紙に余白がでないように画像が拡大される
    [内接モードOFF/ON]ボタンを押すと表示される確認画面
    [内接モードOFF/ON]ボタンを押すと表示される確認画面

STEP 07
必要に応じてトリミングや位置調整をする

 [トリミング]を押し、必要に応じて[角度の調整][大きさ][移動]の調整をします。見せたい範囲がきちんと黄色の線、または白線の内側に収まるようにしてください。また、[ガイダンスを表示]をONにすると、方眼線が表示されるので、水平出しや垂直出しがしやすくなります。

  • [トリミング]画面
    [トリミング]画面。用紙と画像の縦横比が異なる場合、天地方向か左右方向のいずれかに画像がはみ出ていることが多いので、見せたい部分がカットされないように位置調整などを行う
    用紙と画像の縦横比が異なる場合は、見せたい部分が範囲内に収まるように位置をずらすなどして調整する
    用紙と画像の縦横比が異なる場合は、見せたい部分が範囲内に収まるように位置をずらすなどして調整する。「雲をどこまで入れるか、塩の大地をどこまで入れるか、微妙な調整ですけど悩みますね」

STEP 08
色調補正の種類を選ぶ

 次に[色調補正]をクリックして、画像調整の指示をします。自分で画像調整を済ませ、あとはプリントするだけでいいなら[ストレート仕上げ]を選びます。[選択仕上げ]は、画像を2分割(上下か左右)、または9分割し、その範囲ごとに補正の指示をすることができます。そして[ラボお任せ仕上げ]は、プリントマイスターが画像を1点ずつ読み解いて、その画像の魅力を最大限に引き出す補正を行います。ここでは[ラボお任せ]を選んでみました。
 [トリミング]と[色調補正]の指定が済んだら[編集を保存]をクリックしたのち[次へ]をクリックします。

  • [ストレート仕上げ]
    [ストレート仕上げ]は、画像調整を自分で済ませている場合に選ぶ
  • [ラボお任せ仕上げ]
    [ラボお任せ仕上げ]は、プリントマイスターにお任せで仕上げてもらう。画像調整に悩んだらこれを選んでみよう
  • [分割仕上げ]
    [分割仕上げ]は、画像を2分割または9分割したその範囲ごとに補正の指示が行える。指示内容は[コントラスト/濃度/彩度]からいずれか1項目と、[肌色/赤色/緑色/青色の色味]のいずれか1項目の計2項目について可能

STEP 09
フチの有無と種類を選ぶ

 フチと後加工を選ぶ画面に変わります。STEP3と同じように部屋のシミュレーションができますが、ここではアップロードした画像が表示されるので、よりリアルさを感じることができます。
 まずは[フチを選択]を見てみましょう。[フチを選択]をクリックして[なし][白][黒]のいずれかを選びます。写真の力強さをストレートに伝えるフチなし、写真に広がりを感じさせる白フチ、写真に締まりを与える黒フチといったように、写真の内容や展示する場所、得たい効果などを総合的に考えてフチを選びましょう。「写真の魅力をストレートに伝えたい」とのことでいのうえさんはフチは[なし]を選びました。

  • 最後は仕上げの指定をする
    最後は仕上げの指定をする。フチや後加工の有無を選んでいく
  • フチ[なし]
    フチ[なし]
  • [白フチ]
    [白フチ]
  • [黒フチ]
    [黒フチ]

STEP 10
後加工を選ぶ

 次に[後加工を選択]をクリックして、後加工の種類を選びます。プリントだけの[後加工なし]、写真の波打ちを防止する[裏打ち]、写真を台座付きのアルミに貼る[平滑パネル]、さらに平滑性を追求した[超平滑パネル]、以上の4つがあります。自分でマット加工などの額装をしたいのであれば[裏打ち]、届いてすぐに展示や掲示をしたいのなら[平滑パネル]や[超平滑パネル]が適しています。
 「色鮮やかで透明感もあるこのウユニ塩湖の写真を引き立てそう」ということで、いのうえさんが選んだのは「超平滑パネル」でした。
 加工の種類を選んだら[OK]をクリックします。すると、ここまでの合計金額が画面の下に表示されるので確認し、[カートへ]をクリックします。

  • [後加工なし]
    プリントのみの[後加工なし]
  • [裏打ち]
    プリントの裏にシートを貼る[裏打ち]
  • [平滑パネル]
    台座付きのパネルに仕上げる[平滑パネル]
  • [超平滑パネル]
    究極の平滑性を目指した[超平滑パネル]
  • 合計金額を確認する
    合計金額を確認する。今回はMAXIMAグロッシーの光沢感を試したくて[超平滑パネル]を選んでみた

STEP 11
カートを確認する

 カート画面では、サイズや面種、後加工の内容、および金額を確認します。確認ができたら「このサイトでお支払い」か「amazon pay」のいずれかの支払い方法を選びます。ここでは[このサイトでお支払い]を選択。
 もし、サイズや面種、色調補正などを変更したい場合はサムネールの下にある[再編集]を押すと、やり直すことができます。
 また、決済する前に続けて2枚め(以降)の画像を注文したい場合は、スクロールした画面の下の方にある[買い物を続ける]をクリックします。すると、サイトのトップ画面に変わるので、[プリント商品]→[大伸ばし&プロプリント]→[プレミアムプリント]と選んで作業を繰り返します。

  • カート画面では、選んだサイズや面種、後加工の種類などを確認し、支払い方法を選ぶ
    カート画面では、選んだサイズや面種、後加工の種類などを確認し、支払い方法を選ぶ。サイズや面種、色調補正などを変更したければ[再編集]をクリックして行う
    続けて2枚目以降の写真のプリントを注文する
    続けて2枚目以降の写真のプリントを注文するには、[買い物を続ける]ボタンをクリックし、[プリント商品]→[大伸ばし&プロプリント]→[プレミアムプリント]と進んでサイズ選びから作業を繰り返す

STEP 12
支払い方法を選んで注文を確定する

 会員登録をすると2回目以降は住所などを入力する手間を省けますが、今回は会員登録をせず「ゲスト」のまま支払いを行います。[ゲストとして注文手続きへ進む]をクリックします。[お届け先の選択]画面で、メールアドレスや名前、住所、電話番号などを入力します。ここで「配達方法」が「宅配便(手渡し)」となっていますが、これは「ゲスト」であるためで、会員登録をすれば他の方法を選ぶことができます。
 次に[お支払い方法の選択]で支払い方法を選びます。「クレジットカード払い」や「D払い」「楽天Pay」「代引き」から選んで必要情報を入力したら、注文の確認、注文の確定と進んで注文を終えます。

  • 今回は会員登録をせずにゲストで支払い手続きを行った
    今回は会員登録をせずにゲストで支払い手続きを行った
    [お届け先の選択]
    [お届け先の選択]画面で、メールアドレスや名前、住所などを入力する。今回はゲストであるため、配達方法は「宅配便(手渡し)」に限られる
    [お支払い方法の選択]画面
    [お支払い方法の選択]画面では、支払い方法を選んで必要情報を入力。その後、注文の確認、注文の確定で注文が終了する

STEP 13
プリントの到着を待つ

 注文を終えたら、あとはプリントが届くのを楽しみに待つだけです。
 サイズや後加工の有無、どこで受け取るかで届くまでの日数が異なりますが、プリントのみであれば7〜11日程度、裏打ちや平滑加工をすると13〜14日程度、超平滑加工で16〜17日程度かかります。特に後加工をするとどうしても納期が遅くなるので、写真展やコンテストに出すというような場合は、その締め切りに間に合うように、余裕を持って注文をしましょう。

  • ちゃんと注文できてホッとしました
    「ちゃんと注文できてホッとしました。お気に入りの写真なのでMAXIMAグロッシーと超平滑パネルを選びましたが、どんなふうに仕上がってくるのか楽しみです。」

STEP 14
「美」プリントに感動

 自宅ではプリントをせず、作品づくりはプロラボに、家族や友人に気軽に見せるような写真はセルフプリンターやネットプリントを利用するという、いのうえさん。その理由を尋ねると「プリントはプロに任せて、世界各国で写真を撮ることに専念したいから」とか。ネットプリントの手軽さで高品質なプリントが得られるPREMIUM PRINTは、そんないのうえさんにピッタリのサービスと言えるでしょう。
 さて、注文から数日後。待望のプリントが届きました。十数点ほどプリントを注文したのですが、梱包を開けるたびに聞こえてくるのは「えっ」とか「はぁ…」といった感嘆の声やもれるため息。思った以上の美しいプリントを前にいのうえさんは、とても嬉しそう。「色が鮮やかなだけでなく深くも感じるし、階調もとてもきれい。ほとんど[ラボお任せ仕上げ]で依頼しましたが、こんなにも美しいプリントになるなんて」。
 さらに「これまでは、世界各地に行きたいから旅をして写真を撮っていましたが、PREMIUM PRINTを見たおかげでプリントを手にするために旅に行きたくなりました!」とのひとこと。これまで、いのうえさんの旅の目的は世界各地に行くことそのものだったそうですが、「最終的に美しいプリントにする」ということもいのうえさんの旅の大きな目的になった瞬間でした。いのうえさんにとってのプリントの価値観を変えるほど魅力が、PREMIUM PRINTにはありました。

  • 梱包をほどき現れたプリントの美しさに息を呑む。ほんとうに嬉しそう
    梱包をほどき現れたプリントの美しさに息を呑む。ほんとうに嬉しそう
  • 「パネル加工した写真はすぐに飾れていいですね。自宅に飾ろうと思います」
    「パネル加工した写真はすぐに飾れていいですね。自宅に飾ろうと思います」
いのうえ のぞみいのうえ のぞみ
フォトライター、モデル。これまで65ヶ国以上を巡り、今もカメラと共に世界を旅している。夢は世界制覇。モデルとして活躍するほか、2017年からはプロカメラマンとしても活動を開始。著書に、写真映りのコツを解説した「ちょっとしたコツで10倍かわいく見える モテ[写]の教科書。」がある。日本広告写真家協会(APA)会員。